この管理人の小説用ブログです。男同士の同性愛的要素で展開されておりますので嫌悪感を感じる方、男性の方は入室をご遠慮下さい。また当サイトは原作者様・製作関係者様とは一切関係ありません。
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「裕太、お前は望まれた子じゃないんだよ。」
背中越しで伝わるもの
「うわあ!!」
あまりの寝苦しさに勢いよく毛布を捲りあげ、身体を起こす。
額から汗が流れ落ちた。
気づくと服は汗でびっしょりで、体に張り付いていた。
「…兄貴…。」
夢で最後に見たのは自分の兄、不二周助の顔。
とても幼くて、それが逆に恐ろしさを際立たせていたのだろう。
「俺は……」
夢だと分かっていても、心配はしてしまう。
あんなに恐ろしい表情で俺は望まれた子供では無いと言われれば、少なからずこのような状態に陥る人はいるだろう。
後しばらくベッドに入っていたが、寝付ける様子もなく仕方なく自室を後にした。
廊下を歩いていると、ある一室から光りが漏れていた。
その光りに吸い寄せられるように、その部屋の前に来た。
『観月はじめ』
部屋の表札には観月さんの名前。
起きているのかと、2回ほどノックをする。
「はい。どなたですか?」
観月さんは起きていたようで、声をかけてきた。
「あ、裕太です。」
「どうぞ」
ドアを開けると、今まで暗闇に慣れていた目がその光りで眩む。
「んふっ。どうされました?裕太君。」
「あ、いや…」
観月さんは片手に本を持っていた。
テーブルにはティーカップが置かれていた。
「まあ立ち話もなんです。椅子に掛けなさい。」
「ありがとうございます。」
観月さんに席を用意してもらい、紅茶をいれてもらった。
「んふっ。これはアールグレイです。紅茶のなかでも少し香りが引き立っているので、飲む前に香りを楽しんで下さいね。」
「あ、はい。」
ティーカップを手に取り、香りを嗅ぐ。
アールグレイ独特の香りが鼻に充満する。
香りを堪能した後、一口咥内に運ぶ。
心が落ち着いた感じがして背もたれに体を預けた。
「それで、どうされました?こんな時間に起きてるなんて珍しいじゃないですか?」
観月さんは紅茶を飲みながら俺に問い掛ける。
俺はティーカップをテーブルに置き口を開いた。
「夢を見たんです。兄貴の…。」
「不二周助の…ですか?」
「はい。」
「怖い夢だったんですね?」
「はい。俺は望まれた子ではないって言われて…。」
「んふっ。辛かったでしょう。心が落ち着くまで、ここにいていいですよ。」
ティーカップを置いて、俺に微笑んだ。
優しい観月さんは好きだ。
なんだかお母さんのような感覚を覚えるから。
「観月さん、俺…。」
「裕太君。あなたはとても優しい人です。それゆえに、あなたは本心で不二周助を憎めない。でもね、僕はそんな裕太君が好きですよ。」
「え…」
驚く俺を置いて、観月さんは歌うように口を開く。
「優しさに溢れ、情に厚い。しかし行動力とそれに伴う実力を持っている。こんなに優秀な人はたとえ青学にもいやしません。」
「ありがとうございます。」
「たとえ家族に必要とされていなくても、僕が必要としています。テニスの人材だけでなく、大切な仲間として。」
「観月さん…。」
観月は席を立ち、不二に近寄った。
観月は不二の前で跪ずいて手をとる。
「ですから、いつでも言ってください?僕はあなたの味方です。あなたがそう思うなら、僕があなたを引き取りますよ。」
言い終わると、ニッコリと笑って俺の手の甲にキスをする。
その姿がとてもかっこよくて、思わず見惚れる。
「どうしました?顔が赤いですよ、裕太君?」
今度は先程の笑顔ではなく、妖しい笑みに変わる。
「あっ…いやべつに…。」
「んふっ…。さてと、ああ、もうこんな時間ですか。そろそろ眠らないと明日が辛いですよ。」
「あ…」
「それとも一緒に寝ますか?。」
「ええっ!?」
あまりにも急な勧誘でとてもびっくりしてしまった。
「んふっ。遠慮はいりませんよ。さあ、こちらへ。」
微笑をたたえ、紳士的な態度で俺を誘導する。
ベッドに俺と観月さんが入ると、シングルベッドには隙間がなくなった。
観月さんの体温が背中越しに伝わる。温かくて心地好い。
もっとこの体温を感じたくて寝返りを打つ。
観月さんと向かい合う形になって胸がドキドキした。
「どうしました?」
「いえ…なんだか心地好くて。」
「人の体温を感じることで、安心することが多いです。ですが、今ではそんなことすら同性同士では許してくれない。淋しいですね。」
観月さんの顔が切なげに笑う。
「体温を感じることほど、大事なことは無いのに…。」
そんな観月さんに、気づいたら俺は抱き着いていた。
「裕太君?」
観月さんの声色で驚いていることがわかった。
「俺、観月さんのこと好きです。最初はなんだかおふくろみたいで、分からなかったんですけど、今観月さんの体温を感じてみてわかりました。なんでこんなに安心するんだろう、なんでドキドキするんだろうとか、ずっと悩んでいて…」
観月さんが俺を抱き返した。
「いつ気づいてくれるのか冷や冷やとしていましたよ。待ってました。」
「観月さん…。」
「ね?体温を感じることは重要だということが分かりましたか?」
「はい。」
返事をすると、観月さんは俺の額にキスを落とした。
「いつでも歓迎しますよ。裕太君。」
その言葉を合図に俺は夢の中に堕ちていった。
*********
翌朝
「なんで観月の部屋から裕太が出てくるだーね?」
「クスクス。」
「マネージャーとして、カウンセリングをしていました。もっとも、裕太君だけにしかしませんので。」
「マネージャーとしてなのに裕太だけ?わけわからんだーね。」
廊下の先には笑顔を讃えた裕太と、それに疑問をもつ金田と赤澤がいたとのこと。
背中越しに伝わるものは、体温だけでは無いんですよ。
END
____________________________
えー・・・突発的に他校を書きました。
まさかの観裕ですねw
私はどちらかというと周裕のほうが好きなのですが、今回はこっちで^^
楽しんでいただければ、幸いです。
2011.03.07 夜
背中越しで伝わるもの
「うわあ!!」
あまりの寝苦しさに勢いよく毛布を捲りあげ、身体を起こす。
額から汗が流れ落ちた。
気づくと服は汗でびっしょりで、体に張り付いていた。
「…兄貴…。」
夢で最後に見たのは自分の兄、不二周助の顔。
とても幼くて、それが逆に恐ろしさを際立たせていたのだろう。
「俺は……」
夢だと分かっていても、心配はしてしまう。
あんなに恐ろしい表情で俺は望まれた子供では無いと言われれば、少なからずこのような状態に陥る人はいるだろう。
後しばらくベッドに入っていたが、寝付ける様子もなく仕方なく自室を後にした。
廊下を歩いていると、ある一室から光りが漏れていた。
その光りに吸い寄せられるように、その部屋の前に来た。
『観月はじめ』
部屋の表札には観月さんの名前。
起きているのかと、2回ほどノックをする。
「はい。どなたですか?」
観月さんは起きていたようで、声をかけてきた。
「あ、裕太です。」
「どうぞ」
ドアを開けると、今まで暗闇に慣れていた目がその光りで眩む。
「んふっ。どうされました?裕太君。」
「あ、いや…」
観月さんは片手に本を持っていた。
テーブルにはティーカップが置かれていた。
「まあ立ち話もなんです。椅子に掛けなさい。」
「ありがとうございます。」
観月さんに席を用意してもらい、紅茶をいれてもらった。
「んふっ。これはアールグレイです。紅茶のなかでも少し香りが引き立っているので、飲む前に香りを楽しんで下さいね。」
「あ、はい。」
ティーカップを手に取り、香りを嗅ぐ。
アールグレイ独特の香りが鼻に充満する。
香りを堪能した後、一口咥内に運ぶ。
心が落ち着いた感じがして背もたれに体を預けた。
「それで、どうされました?こんな時間に起きてるなんて珍しいじゃないですか?」
観月さんは紅茶を飲みながら俺に問い掛ける。
俺はティーカップをテーブルに置き口を開いた。
「夢を見たんです。兄貴の…。」
「不二周助の…ですか?」
「はい。」
「怖い夢だったんですね?」
「はい。俺は望まれた子ではないって言われて…。」
「んふっ。辛かったでしょう。心が落ち着くまで、ここにいていいですよ。」
ティーカップを置いて、俺に微笑んだ。
優しい観月さんは好きだ。
なんだかお母さんのような感覚を覚えるから。
「観月さん、俺…。」
「裕太君。あなたはとても優しい人です。それゆえに、あなたは本心で不二周助を憎めない。でもね、僕はそんな裕太君が好きですよ。」
「え…」
驚く俺を置いて、観月さんは歌うように口を開く。
「優しさに溢れ、情に厚い。しかし行動力とそれに伴う実力を持っている。こんなに優秀な人はたとえ青学にもいやしません。」
「ありがとうございます。」
「たとえ家族に必要とされていなくても、僕が必要としています。テニスの人材だけでなく、大切な仲間として。」
「観月さん…。」
観月は席を立ち、不二に近寄った。
観月は不二の前で跪ずいて手をとる。
「ですから、いつでも言ってください?僕はあなたの味方です。あなたがそう思うなら、僕があなたを引き取りますよ。」
言い終わると、ニッコリと笑って俺の手の甲にキスをする。
その姿がとてもかっこよくて、思わず見惚れる。
「どうしました?顔が赤いですよ、裕太君?」
今度は先程の笑顔ではなく、妖しい笑みに変わる。
「あっ…いやべつに…。」
「んふっ…。さてと、ああ、もうこんな時間ですか。そろそろ眠らないと明日が辛いですよ。」
「あ…」
「それとも一緒に寝ますか?。」
「ええっ!?」
あまりにも急な勧誘でとてもびっくりしてしまった。
「んふっ。遠慮はいりませんよ。さあ、こちらへ。」
微笑をたたえ、紳士的な態度で俺を誘導する。
ベッドに俺と観月さんが入ると、シングルベッドには隙間がなくなった。
観月さんの体温が背中越しに伝わる。温かくて心地好い。
もっとこの体温を感じたくて寝返りを打つ。
観月さんと向かい合う形になって胸がドキドキした。
「どうしました?」
「いえ…なんだか心地好くて。」
「人の体温を感じることで、安心することが多いです。ですが、今ではそんなことすら同性同士では許してくれない。淋しいですね。」
観月さんの顔が切なげに笑う。
「体温を感じることほど、大事なことは無いのに…。」
そんな観月さんに、気づいたら俺は抱き着いていた。
「裕太君?」
観月さんの声色で驚いていることがわかった。
「俺、観月さんのこと好きです。最初はなんだかおふくろみたいで、分からなかったんですけど、今観月さんの体温を感じてみてわかりました。なんでこんなに安心するんだろう、なんでドキドキするんだろうとか、ずっと悩んでいて…」
観月さんが俺を抱き返した。
「いつ気づいてくれるのか冷や冷やとしていましたよ。待ってました。」
「観月さん…。」
「ね?体温を感じることは重要だということが分かりましたか?」
「はい。」
返事をすると、観月さんは俺の額にキスを落とした。
「いつでも歓迎しますよ。裕太君。」
その言葉を合図に俺は夢の中に堕ちていった。
*********
翌朝
「なんで観月の部屋から裕太が出てくるだーね?」
「クスクス。」
「マネージャーとして、カウンセリングをしていました。もっとも、裕太君だけにしかしませんので。」
「マネージャーとしてなのに裕太だけ?わけわからんだーね。」
廊下の先には笑顔を讃えた裕太と、それに疑問をもつ金田と赤澤がいたとのこと。
背中越しに伝わるものは、体温だけでは無いんですよ。
END
____________________________
えー・・・突発的に他校を書きました。
まさかの観裕ですねw
私はどちらかというと周裕のほうが好きなのですが、今回はこっちで^^
楽しんでいただければ、幸いです。
2011.03.07 夜
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