この管理人の小説用ブログです。男同士の同性愛的要素で展開されておりますので嫌悪感を感じる方、男性の方は入室をご遠慮下さい。また当サイトは原作者様・製作関係者様とは一切関係ありません。
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君が俺を好きだったなんて、言えなかった。
名前を呼んで
跡部が記憶喪失になった。
原因は転落事故。
頭部を強く打ち、仮死状態に陥った後、目を覚ました途端に記憶は無くなっていた。
「…誰ですか?」
いつもの跡部の声なのに、跡部が俺の名前を呼んでくれないだけで、まるで別人に見えた。
「精神や脳にダメージを受けています。治る可能性は充分にあります。時間はかかりますが。」
「そうですか、ありがとうございます。」
落ち着かず、眼鏡を触ってみたり、髪を触ってみたり。
今の跡部には、知らない男が病室にいる、ということになるだろう。
「あの、あなたは誰ですか?俺を知っていますか?」
「あぁ、すまへんなぁ。俺は忍足侑士いうんや、よろしくな。」
約二年前に言った自己紹介。
痛々しい矢が容赦なく突き刺さる。
「忍足さんですか。すいません。俺、自分が誰なのか分からないんです。思い出そうとしても何も出て来ないんです。」
敬語が不自然で、聞き慣れなくて、思わずポーカーフェイス。
「俺はあんたのこと知ってるで。」
「本当ですか!?教えて下さい!俺のことを。」
あれから跡部は記憶の大体を思い出し、普通の生活ができるようになるまで回復した。
「これは、言わんでええ。」
自分に言い聞かせるように、声に出す。
俺の名前を呼ぶお前はもう、
どこにもいない。
(景吾、還ってきて…)
END
______________________
ずっと書きたかった記憶喪失ネタです。
こんなことになったら悲しいですね。
初めて(?)甘くないものを書きました。
楽しいんですけどね、自給自足はできないものですw
楽しんで読んでくださると嬉しいです。
2011.09.07 夜
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