title="ATOM" href="http://yoru.kakuren-bo.com/ATOM/"> LARMES 愛したって・・・ 忍者ブログ
この管理人の小説用ブログです。男同士の同性愛的要素で展開されておりますので嫌悪感を感じる方、男性の方は入室をご遠慮下さい。また当サイトは原作者様・製作関係者様とは一切関係ありません。
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殺したっていいじゃないか。

君が嫌う俺なんて。





愛したって・・・




この頃跡部の様子がおかしい。
久々に家に誘っても断られるし、しかも顔色が悪い。
ただでさえ白いのに、最近は青白く感じられる。
目の下にもくまをつけてあんまり寝れていないことがわかる。

その理由を誰も知らないのだ。
幼なじみの宍戸や岳人、ジロー、親友の滝、樺地までもが知らない。

俺は部室にヒントがあるかと思い、午前の授業をすっぽかして部室にいた。

しかし、これといった物が無く、仕方なくパソコンを開いて検索履歴を見ていた。

部員達には趣味が悪いとか言われるが、これもちゃんとした人間観察のひとつ。
何が検索されているのかを調べることで、その人の興味がわかるのだ。

カチッと右クリック。
すると、思いも寄らないものが検索されていた。


”自殺志願者”


「なんなん…これ…。」


落ちてきた伊達眼鏡を上げてその文字をクリックする。

リンクされているページが開き、誰かがクリックしたと予想される、ひとつだけ色が変わったところをクリックする。


”自殺志願者リスト”


そのサイトは、何時にどこで、どんな方法で、または誰と死ぬのかを共有するサイトだった。


「まさか誰か登録しとるわけやあらへんよな…」


その自殺志願者のリストを開く。
新着順に表示してみると、出てきて欲しくなかった名前が刻まられていた。



”◎月△◇日   跡部景吾”



まさかとは思ったが、ここで出てくるとは思わなかった。

日頃何かに悩まされ、死にたいとまで思ってしまうほど苦しかったのかと思うと、胸が痛んだ。

今日は跡部を逃がすまいと決心した忍足だった。






午前中の授業が終わり、学食に足を運ぶ。
食堂にたどり着くと、いつもの席にはテニス部レギュラー陣が集まっていた。
そこにはちゃんと跡部もいる。


「おっせーよ侑士~!」

「サボってたんだろ?寝てて気づかなかったのか?」

「堪忍なぁ。ほな、食べよか。」


みんなが食べ終わったあと、たわいない談笑をしていたが、跡部は全然食べずに話しをしていた。


「あとべー、これ食べないの?たくさん残ってるCー。」


ジローが皿に残っている料理を指さして言った。


「食べていいぜ。食欲ねぇんだ。」

「マジ?じゃあ俺これ貰う!」

「あっ!がっくんずるE!!」


その後も、跡部は何も食べなかった。

チャイムがなった頃、教室に戻ろうとした跡部の腕を引っ張り、引き止める。


「あん?なんか用か忍足。」


間近で見ると、その青白さは引き立って、透けてしまいそうだった。


「今日、俺ん家来てな。絶対。」


それだけ言うと忍足は跡部を離し、教室に戻っていった。



忍足の去ったあとに悲しそうに歪んだ跡部の顔は、誰も見ることはなかった。







午後の授業も終わり、A組へと向かう。

今日は金曜日。部活も無い。

A組に着くと、跡部は帰る支度をしているところだった。
跡部は俺に気づくと、急いで鞄を持ち、そばに来た。


「待たせたな。」

「今来たところやし、問題無いで。」

「そうか…。」

「行こか。」

「あぁ。」



そこからは二人とも無言で、帰路を歩いた。









しばらくすると、いつの間にか家に着いていた。

跡部を上がらせてソファーに二人で座る。


「なぁ忍た「景吾。」」


わざと跡部のセリフに被せた。
せっかく捕まえたのだ。
逃がすわけにはいかない。


「なんだよ…。」

跡部の蒼い目が揺らぐ。


「自殺、したいん?」

「!!!」


その言葉を出した途端跡部の顔が凍った。


「な、んで…」

「景ちゃんこの頃ちゃんと寝れてへんやろ?ただでさえ細いんにまた細くなったよな。何か悩んでることがあるんなら言うて?相談乗るよ。」

「別に、ただ疲れてて眠れないだけだ。」

「それ、ホント?」

「ほ、ホント。」


嘘ではないが、まだ本当のことを打ち明けてはいない跡部。
忍足は今日見つけたことを話していく。


「今日な、午前の授業サボって部室におってん。景吾が悩んでる何かがある思てな。」


跡部の瞳が揺れる。


「せやけど何もあらへんからパソコン開いてん。検索履歴見たら見つけたわけや。自殺志願者っていう履歴をな。」


跡部の瞳をこちらに向かせ、真剣に問いただす。


「自殺志願者リストってもんを見つけて見てみたんやけど、そこに景吾が登録されてたんや。何か異論ある?」


跡部は苦しそうに顔を歪め、忍足の胸にしがみついた。
予想外の行動にびっくりしたが、ここで離してしまえば逆効果だと思い、抱きしめた。


「俺、忍足に嫌われてるって思ってた。この頃メール来ないし部活サボるし、電話出ないから…飽きられたって思ったんだ…。」

「景吾……。」


確かにこの頃忙しくて、ケータイがマナーモードにしっぱなしで着信に気づかない時が多く、バイトから帰ってすぐに寝てしまうからメールも気づかなかった。
しかも一日前の疲れが溜まっていて部活に出れないこともしばしばあった。


跡部の悩みの根本がこの俺にあったなんて。



「景ちゃんごめんな?そんなつもりやなかったんよ。」

「お前俺がどれだけ苦しい思いしてたか知らねぇだろ。」

「ごめん…。」

「嫌われた理由を考えて、考えて考えてっ…でも分からなかったから…俺素直じゃないし、かわいくないから、思ってもないこと言って、それで嫌いになったんなら…俺自身が消えれば良いんだなって思ったんだ。」

「景吾っ!!」





ましてや愛しい人を自殺の寸前まで追い詰めていたなんて。


なんて最低な人間だろう。



それでも跡部は今俺の腕の中に居る。

離したくない。一人にさせない。

愛してる。これまでも。これからも・・・







静かに涙を零す跡部を抱きしめ、優しくキスをする。


自分からも涙が出てくるのが分かった。


「ごめん、ごめんなぁ景吾…。俺アホやから、景ちゃんがそんなに悩んでること知らなかってん。ごめんな、ホンマにごめん…。」

「ゆぅ、しぃっ…。」





愛したっていいじゃないか。



終わらせるなんてもったいない。



二人でいれば、世界はこんなにも美しい。




*********おまけ↓






そのあと、誤解が解けた忍足は跡部と部屋でくつろいでいた。






「あ、景吾、あのサイト離脱しときや。」

「分かってる。もう死ぬ気無ぇよ。」

「死んだら地獄の底まで追いかけたるからな。」

「ずっと一緒にいれるなら、それでもいい。」

「け、景ちゃん!!あーもう反則やろ。喰うぞ!」

「ふざけんなっ!退け…んぅっ…っ!」





愛してる。


この気持ちで2人を繋ぎとめて


誰も触れないよう


大事に大切に護っていく・・・・








‐END‐


_____________________
はい。やっちまったなぁ感がとてつもなく溢れてきます。
私は跡部傷つけることが好きです←え
愛故ですよ(笑)
皆さんも分かっているとは思いますが、これは某歌姫の神曲です。
これって著作権関係ありますかね?
問題があったら削除させていただきます。
2011.03.18           夜

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