title="ATOM" href="http://yoru.kakuren-bo.com/ATOM/"> LARMES 震心恋愛 忍者ブログ
この管理人の小説用ブログです。男同士の同性愛的要素で展開されておりますので嫌悪感を感じる方、男性の方は入室をご遠慮下さい。また当サイトは原作者様・製作関係者様とは一切関係ありません。
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彼に揺らされるこの心はきっと
どの地震も耐えられる。








震心恋愛








午前10時。


今日は久しぶりに忍足の家でゆっくりと日中を過ごしていた。


部活が無いために昨日から泊まり込みで跡部は忍足の部屋でくつろいでいた。




「景ちゃん。はい、アールグレイやで。」

「サンキュ。」




心が安らぐ香りに微笑みながらティーカップを受け取る。

口に運ぶと、アールグレイ独特の香りがより一層広がっていく。

しばらく飲んでいると、忍足がコーヒーを手にして隣に座ってきた。

俺はほとんど無意識レベルで忍足に寄り掛かる。

その忍足も、多分無意識で俺の肩を寄せる。

忍足はコーヒーを飲みながら、口を開いた。




「なんや今日は静かやな。何の物音も聞こえへん。」

「そうだな…。」

「景ちゃんとの時間を誰にも邪魔されへんのはええな。」

「ふふっ…ばーか。」




確かに、昨日とは打って変わり、車の音はおろか、鳥の鳴き声すら聞こえない。

胸の中に残る違和感はそのまましまって置いて、恋人と一緒に過ごせる今を楽しもうと思った。



――――----ガタッ



不意に座っているソファが揺れた。

きょとんとしていると、次第にその揺れは大きくなる。




「ちょ…っ…!」

「景ちゃん、ちゃんと掴まっとき。」




忍足は俺をしっかりと抱きしめ、安全な場所へと移っていく。

窓を開け、玄関を開けて逃げ場を確保する。

ガシャァンとさっきまで手に持っていたコップ達が、すごい音を起てて床に落ちた。

強い揺れに俺はしっかりと忍足を抱きしめる。

忍足も、頭を守るように俺を包みこんだ。


揺れがおさまると、間髪入れずにテレビのチャンネルを回す。

二人で抱きしめ合いながらニュースを見る。




「震度5やって。しかし長かったなぁ。大丈夫景ちゃん?」

「怖かった…。」

「もう大丈夫やで。ちょっと余震来るかもしれへんけどな。」




そう言って俺の背中をさすりながら優しく笑う忍足を見て、安堵感を覚える。

その胸に預けた体が、どんどん重くなっていく。

気づいたときには意識は無かった。













遠くで聞こえる一定のリズムで奏でられる音が心地好い。
野菜を炒めるいい香りに目を覚ました。



「…ぅ……?」

「景ちゃん起きたん?」





台所の方から聞こえた声に体を起こす。




「ちょっと待ってな、もうすぐ出来るからな。」

「うん。」




忍足は水色のエプロンを着て、長い髪の毛を後ろで一つに束ねている。

料理をするときはいつもこの格好だった。

ニッコリと笑う忍足に不覚にもカッコイイと思ってしまった。



「はい、出来たで。」



料理をテーブルに置いて、棚から二人分の箸を出す。

俺は椅子に座って、忍足が座るのを待つ。




「景ちゃんどないしたん?俺に何かついとる?」

「いや、別に。」

「ふーん…。」




エプロンを脱いで髪を解く。
軽く首を振る動作が、妙に色っぽい。

忍足が椅子に座ると、「いただきます」と二人で声を合わせて言う。




「どう?美味しい?」

「まあまあだな。」

「素直やない景ちゃんも好きやで。」

「っ!!!ゲホッゲホッ」




あまりにも急な言葉にびっくりしてむせる。




「大丈夫か景吾?」

「あ、あぁ。ていうか急に恥ずかしいことを言うな!」




顔を真っ赤にして怒鳴る跡部さえも忍足にとっては好きな部分の一つ。




「景ちゃんは恥ずかしがり屋さんやね。」




あぁ、またそうやって笑う。






俺の心は





ずっと揺らされっぱなし。











********








「明日新しいコップ買いに行こな。」


「おそろいがいい…。」


「!!!?」













俺だけなんて


そんなの悔しいから





俺もお前の心を震わせてやるんだ。









END


_______________________

はい、なんか今月に入って更新率が高くなった気がする・・・。
この小説の背景には今回の東北地方太平洋沖地震があります。

被災者ですがそれをもネタにします←
震度6弱でしたけどw
本当はもっと強い地震で二人をイチャコラさせたかったんですが(コラ)
あんな地震くらわしたら悲恋になる気がしたのでやめましたw

ツンデレのデレを存分に詰め込んだので、楽しんでいただけたら
うれしいです。^^
2011.03.21                           夜

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